Anthropic 公式 (ナレーション) · 04:09 「いずれにせよ Claude が雑務をこなす — 利用者の条件で。 そして注意は、 最も手をかけるべき部分に残る」
前回は Claude Cowork が単純な自己完結タスクをどう扱うかを見せた。 今回は、 大きな打ち合わせの前に毎回やる 「会議準備」 を題材にする。 カレンダー・Slack・メールを Claude に接続しておけば、 そのまま準備に入れる。
会議準備を委任し、 作業中に舵を切る
会議メモのフォルダを指し、 「今日 13 時の Acme Corp との打ち合わせの準備をして」 と頼む — カレンダーで会議を探し、 相手を調べ、 Slack でそのアカウントの最近のスレッドを確認し、 過去の会議メモを見直し、 アジェンダを作る。 そのフォルダの他の文書の書式をテンプレートとして踏襲するよう指示する。 Claude は指示どおりの計画を立て (カレンダー検索・出席者調査・Slack・過去メモ確認)、 タスクリストに着手する。
作業中に出典を 1 つ忘れたと気づき、 「このアカウントの追加文脈をメールで確認して」 と伝える。 ここが要点 — チャットでは行動を止めるか終わるのを待ち、 一からやり直す必要がある。 mid-task ステアリング Claude Cowork が作業の途中で新しい指示を受け取り、 やり直さずに方向転換して取り込む挙動。 従来のチャットでは行動を止めて一から再生成する必要があったのに対し、 Cowork は進行中のタスクに追加文脈を織り込んで完了まで進める では、 Claude が作業の途中で方向を変えてそのまま完了させる。 完成したアジェンダ文書を共有し、 会議中に押すべき決定・最初に出す最大の勝ち筋・注視項目まで挙げる。 全文は作業フォルダに保存される。 既存のアジェンダ書式を読み、 箇条書きの階層と各セクションの見出しを合わせ、 出席者はカレンダーから、 文脈は Slack から、 フィードバックはメールから引いてくる。 会議中に埋める空の action item セクションも用意される。
準備ブリーフに最近の価格の会話が抜けていると気づき、 「先週火曜の Slack スレッドの価格更新を加えて」 と伝えると、 Claude はスレッドを見つけてブリーフに織り込む。 最終編集は Claude 経由でも自分でもできる。 「これが受け渡し — 準備作業は Claude がやるが、 最終文書は自分のもの」。
スケジュール実行 — 放っておいても走る
Cowork は単独でも動く。 「毎時、 コンテンツチームの共有ドライブで追加・変更された文書を確認し、 それぞれ誰が変えたかを記録して新着を要約し、 クライアント別にまとめ、 日次更新フォルダにドキュメントとして保存して」 と頼むと、 Claude は scheduled task (スケジュールタスク) Claude Cowork が cadence (毎時 / 毎日 / 平日 / 手動) で自動実行するタスク。 Claude が提案プロンプトを下書きし、 ユーザーがレビュー・編集して承認すると、 左サイドバーの scheduled ページに追加される。 各実行は新しい文脈 (fresh context) の独立した cowork セッションとして走り、 常に最新のファイル・接続ツールの状態から作業する 用のプロンプトを下書きする。 レビューして cadence (毎時 / 毎日 / 平日 / 手動) などを変更でき、 問題なければ承認する。
承認すると Claude はスケジュールタスクを作り、 左サイドバーの scheduled ページに追加する。 デスクトップアプリが開いている間、 自動で実行される。 各実行は fresh-context セッション スケジュールタスクの各実行が、 前回の文脈を引き継がない独立した cowork セッションとして走る設計。 毎回まっさらな文脈から始まるため、 常に最新のファイルと接続ツールの状態を反映できる として走る — 毎回まっさらな文脈なので、 常に最新のファイルと接続ツールの状態から作業する。 cadence で走らせるにはコンピュータが起きていてデスクトップアプリが開いている必要があり、 スリープや終了で実行時刻を逃した場合は、 復帰後すぐ実行して遅延を知らせる。 過去の実行のレビュー・指示の編集・cadence 変更・オンデマンド実行は scheduled ページからできる。 設定済みの connector はスケジュールタスクでも使える。
編集所見
この短いデモの芯は 「2 つのモード」 の対比にある — 走らせながら舵を切るタスク (方向を与え、 文脈を足し、 調整する) と、 スケジュールで放っておくタスク。 前者で効いているのは mid-task ステアリングで、 「チャットなら止めて一からやり直す」 のに対し、 進行中の作業に追加指示を織り込める点が、 エージェントを 「やり直しの多い対話」 から 「任せられる委任」 へ寄せる。 後者では fresh-context セッションという設計判断 — 各実行が独立した文脈で最新状態から始まる — が、 スケジュール実行の信頼性を支える。 一方で 「デスクトップアプリが開いている必要がある」 という制約は、 クラウド常駐型のエージェント (例: Onur Solmaz の Kubernetes 使い捨てエージェント) との設計上の対照点として読める。 「Claude が下働きを、 利用者の条件で」 という締めは、 委任の主導権を人間に残す Cowork の立て付けを一言で示す。
着眼点
mid-task ステアリング — 「止めてやり直す」 からの脱却
従来のチャットでは、 作業中に指示を足すには行動を止めるか終わるのを待ち、 一から再生成するしかなかった。 Cowork は進行中のタスクに追加文脈 (メール確認・価格スレッド) を織り込んで完了まで進める。 「やり直しコスト」 を下げることが、 エージェントを 「対話」 から 「委任」 へ近づける鍵になっている、 という設計の見せ方。
動画の構成
- (00:00) 前回の自己完結タスクの振り返り、 今回は会議準備
- (00:18) カレンダー・Slack・メールの接続
- (00:27) 指示 — Acme Corp 13 時の会議準備、 書式をテンプレに
- (00:47) Claude が計画を立ててタスクリストに着手
- (00:57) 作業中に方向転換 — メールの追加文脈を確認
- (01:18) 完成アジェンダ — 決定・勝ち筋・注視項目、 書式を踏襲
- (01:56) 価格更新を Slack スレッドから追記、 受け渡し
- (02:20) スケジュール実行へ — 毎時の共有ドライブ確認
- (02:45) Claude がスケジュールタスクのプロンプトを下書き、 cadence 変更
- (03:06) 承認 → scheduled ページに追加、 fresh-context で実行
- (03:28) 実行条件 — 起動 + アプリ常開、 逃した実行は復帰後に
- (03:53) 2 つのモード — 走らせて舵を切る / スケジュールで放つ
関連リンク
- Anthropic 公式デモ 「Delegate and schedule tasks in Claude Cowork」 (YouTube)
- Claude チュートリアル (claude.com/tutorials)
- Claude Cowork 役職別デモ 3 本 (Legal / Marketing / Sales)
- Claude Cowork — Tina Huang
用語集
- Claude Cowork
- Anthropic の Claude を 「同僚 (co-worker)」 として使うデスクトップアプリ。 カレンダー・Slack・メール等の connector を繋ぎ、 会議準備のようなマルチステップ作業を委任できる。 作業中の方向転換 (mid-task ステアリング) や、 タスクのスケジュール実行に対応する。
- mid-task ステアリング
- Claude Cowork が作業の途中で新しい指示を受け取り、 やり直さずに方向転換して取り込む挙動。 従来のチャットでは行動を止めて一から再生成する必要があったのに対し、 Cowork は進行中のタスクに追加文脈を織り込んで完了まで進める。
- scheduled task (スケジュールタスク)
- cadence (毎時 / 毎日 / 平日 / 手動) で自動実行するタスク。 Claude が提案プロンプトを下書きし、 ユーザーがレビュー・編集して承認すると左サイドバーの scheduled ページに追加される。 過去の実行のレビュー・指示編集・cadence 変更・オンデマンド実行ができ、 設定済みの connector も使える。
- fresh-context セッション
- スケジュールタスクの各実行が、 前回の文脈を引き継がない独立した cowork セッションとして走る設計。 毎回まっさらな文脈から始まるため、 常に最新のファイルと接続ツールの状態を反映する。 cadence 実行にはコンピュータが起動し、 デスクトップアプリが開いている必要がある。